「ギターを始めたいけど、何から揃えればいいのか分からない」——そう感じている方に向けて書きます。結論からお伝えすると、最初に必要なものは、ギター本体・ピック、そして「弾きたい曲」の3つだけです。

この記事でわかること:

  • 「何を揃えればいいか分からない」状態は、情報の多さが原因であることが多いです。
  • 最初に本当に必要なのは、ギター本体・ピック・「弾きたい曲」の3つだけです。
  • チューナーや教則本は、無料アプリやYouTube動画で十分まかなえます。

「何から揃えればいいか」で足が止まってしまう本当の理由

情報が多すぎることが、最初の一歩を踏み出せなくなる一番の原因です。

「ギター 初心者 必要なもの」で検索すると、アンプ・教則本セット・カポタスト・メトロノーム・ギタースタンド・予備弦・クリーニングクロス……と、次から次に「あった方がいいもの」が出てきます。全部を真面目に揃えようとすると、本体より先にアクセサリー代だけで数万円になってしまうことも珍しくありません。

たくさんの道具を前に困惑する初心者のイメージ

生徒さんの中には、レッスンを受け始める前のことを「必要なものリストを検索したら10個以上あって、それだけでちょっとやる気が削がれました(笑)」と語る方もいらっしゃいました。これは特別なケースではなく、初めてギターに触れる方の多くが通る道です。

実は必要なのは3つだけ — ギター・ピック・弾きたい曲

本当に必要なものは、ギター・ピック、そして「弾きたい曲」の3つだけです。

ギター本体——これは大前提ですが、いきなり高額なものを選ぶ必要はありません。最初の一本の選び方については、別記事でも詳しくお話ししています。

ギターは通販で買っていい?初心者の最初の一本、後悔しない選び方

ピック——数百円で購入できます。形や硬さによって弾き心地が変わるので、最初は数種類を試しながら自分に合うものを見つけていく感覚で問題ありません。

「指で弾けるからピックはなくてもいいんじゃ?」と考える方もいらっしゃいますが、個人的には初心者さんはピックで弾いた方が良いと思っています。なぜなら、フィンガースタイル(指弾き)はキレよく音を鳴らすのにコツがいるから。キレがないとリズムを感じづらく、なかなかリズム感を養えないというデメリットがあります。ピックでガシガシ弾く方が、キレが出てリズムを作りやすくなるんですね。

ちなみに、ピックの形は「オニギリ型」と「ティアドロップ型」の3種類、硬さは主に「Soft」「Midium」「Hard」の3種類あります。個人的なおすすめは「ティアドロップ型」×「Hard」です。理由はまた、機会があれば別の記事で書こうかな…。

「ギターを始めるのに必要な3つのもの」に話を戻しましょう。

ギター本体、ピックと来て、最後が意外と見落とされがちな「弾きたい曲」です。道具をどれだけ揃えても、目指す曲がなければ、練習は「なんとなく」になってしまいます。逆に、「この曲が弾けるようになりたい」というゴールがあるだけで、日々の練習に迷いがなくなります。実際、レッスンを長く続けられている生徒さんほど、最初に「弾きたい曲」が明確だったという共通点があります。

チューナーも教則本も、最初から用意しなくていい理由

チューナーやメトロノームは、わざわざ買わなくても大丈夫です。

スマートフォンの無料アプリで十分に代用できます。音を合わせる、テンポを感じる——このどちらも、アプリで十分な精度が得られます。

教則本についても同じです。むしろYouTubeの方が分かりやすいという声をよく聞きますし、私自身もそう思います。動画であれば、指の動かし方やテンポ感を目で見て真似できるからですね。文字と写真だけの教則本より、初心者にとってはハードルが低い方法だと感じています。

ただし、動画だけでは「自分の弾き方が良いか・悪いか」までは確認できません。そこにもどかしさを感じ始めたときは、独学の限界を感じているサインでもあります。そのタイミングで、教室に通うことを検討してみてください。

アンプ・カポタスト・ギタースタンド・予備弦といった道具も、最初から用意する必要はありません。必要になったタイミングで、少しずつ揃えていけば十分間に合います。エレキギターを選んだ場合はアンプの扱いが変わってくるので、その点は以下の記事も参考にしてください。

エレキとアコギ、どちらから始める?初心者が後悔しないギターの選び方

放課後音楽大学のアプローチ — 「揃えてから」ではなく「始めてから」

揃えることを先に考えすぎると、始める前に疲れてしまいます。

私の友人にも、これまで「ギターを始めたい」と言っていた人が数名います。ですが、そのほとんどが「何を揃えたらいいか分からない」、あるいは「必要なものは分かるけど、揃えるのが大変でなかなか始められない」と口を揃えていて、実際に始める行動まで移せた人は多くありませんでした。

そんな中、ただ一人だけ違う動き方をした友人がいます。彼は「ギター始めるから買いに行くのついてきて!」とやる気十分に声をかけてきて、その日のうちに3万円で買えるギターを即決。その晩には、早速スピッツの曲を練習し始めていました。

この差を生んだのは、道具の知識でも、準備の周到さでもありません。「これが弾きたい」という具体的な曲があったかどうかです。彼にはスピッツを弾きたいという明確なゴールがあったからこそ、道具選びに時間をかけず、その日のうちに一歩を踏み出せたのだと思います。

その経験から、今は最初にお伝えする内容を変えています。「ギターとピックだけ用意して、まずは弾きたい曲を一つ思い浮かべてみてください」と。揃え終えてから始めるのではなく、「弾きたい」という気持ちを起点に始めていく——その方が、結果的に長く続けられる方が多いという実感があります。

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よくある質問

Q. チューナーやメトロノームは買わなくていいですか? はい、大丈夫です。スマートフォンの無料アプリで十分代用できます。わざわざ専用の道具を買う必要はありません。

Q. 教則本は必要ないんですか? 最初はYouTubeなどの動画で十分です。動画なら指の動きやテンポ感を目で見て真似できるので、文字だけの教則本よりも分かりやすいでしょう。ただし、自分の弾き方が合っているかのフィードバックが欲しくなったら、教室に通うことを検討してみてください。

Q. 「弾きたい曲」が決まっていない場合はどうすればいいですか? 明確な一曲でなくても大丈夫です。「こんな感じの曲が弾けたら嬉しいな」というイメージがあれば十分です。曲選びも、レッスンの中で一緒に考えていくことができます。

まとめ

「初めてのギターで何から揃えればいいか」——その答えは、ギター本体・ピック、そして「弾きたい曲」の3つだけで十分、というのが正直なところです。チューナーや教則本は無料アプリや動画で代用できますし、その他の道具は必要になってから揃えても遅くありません。


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