毎日ギターを練習しているのに、なぜか上達を感じられない——そう感じているとしたら、原因はあなたが成長していないことではなく「何と比べているか」にあることがほとんどです。今日の演奏ではなく、1ヶ月前の自分と比べてみると、見えていなかった成長にきっと気づけます。
この記事でわかること:
- 「毎日練習しているのに上達しない」と感じる本当の原因は、練習量ではなく比較対象の選び方です。
- 上達を実感する一番シンプルな方法は、「1ヶ月前の自分」と比べてみることです。
- 講師が実際のレッスンで大切にしているのは、成長を可視化するための小さな工夫です。
レッスンをしていると、こんな声をよく聞きます。「毎日ちゃんと練習しているのに、全然弾けるようになっている気がしません」。真面目な方ほど、この感覚に悩まされています。楽しくギターを続けているつもりでも、ふと立ち止まると「本当に意味があるのだろうか」と不安になる——そんな瞬間は、決して珍しいことではありません。
上達を「今日の出来」で判断すると苦しくなる理由
「今日うまく弾けたかどうか」を基準にしている限り、上達を実感することはほとんどできません。
昨日はスムーズに弾けたコードが、今日はなぜかうまく鳴らない。そんな経験は誰にでもあります。その日の体調や指の疲れ、少しの気の緩みだけで、演奏の出来はいくらでも上下します。「今日の自分」だけを基準にすると、実際は前に進んでいるはずなのに「行ったり来たりしているだけ」という感覚に陥ってしまうのです。
成長に気づける「比べる相手」の変え方
成長を感じられないことと、成長していないことは、まったく別の話です。
明確な目標に向かって練習している場合は、達成した瞬間に「できた」という強い実感が得られます。一方で、楽しむことを目的にギターと付き合っている場合は、達成すべきゴールがそもそも存在しないため、成長に気づくタイミングを自分で作る必要があります。
そのために一番シンプルな方法が、「今日の自分」ではなく「1ヶ月前の自分」と比べてみることです。1ヶ月前は引っかかっていたコードチェンジが、いつの間にかスムーズになっている。以前は雑音混じりだった音が、気づけばきれいに鳴っている——こうした変化は、本人が思っている以上にたくさん起きています。ただ、日々の演奏を比べる基準がないと、見過ごされてしまうだけなのです。
放課後音楽大学が「録画」と「記録」をすすめる理由
1ヶ月前の自分と比べて成長を可視化するには、記録を残しておくことが欠かせません。

ヤマハ講師時代から現在まで一貫しておすすめしているのは、月に一度、同じ曲やフレーズをスマートフォンで録画しておくことです。練習ノートに「できるようになったこと」を一行だけ書き残しておくのでも構いません。振り返ったときに比べる材料さえあれば、成長は必ず見えてきます。
もちろん、自分ひとりで振り返るのが難しいと感じる方もいらっしゃいます。その場合は、レッスンの中で講師から「以前と比べてここが変わりましたね」とフィードバックを受けるのも、とても有効な方法です。実際に、独学で練習を続けている方から「変化に気づけないまま不安だけが募る」というご相談をいただくことがあります。この点については、ギター教室と独学、どちらが向いている?自分に合う選び方の判断基準でも詳しくお伝えしています。
レッスンでの伴走スタイルについては、講師紹介ページでもご紹介しています。
よくある質問
Q. どれくらいの期間で上達を感じられるようになりますか? 比較対象を「1ヶ月前の自分」に変えるだけで、早ければ数週間で「あ、変わっている」と気づける方がほとんどです。焦らず、まずは記録を残すことから始めてみてください。
Q. 練習記録には何を書けばいいですか? 難しく考える必要はありません。「今日はコードチェンジが少し楽だった」「音がきれいに鳴った気がした」など、気づいたことを一行書くだけで十分です。
Q. 独学でも同じ方法は使えますか? はい、録画と記録だけであればおひとりでも実践できます。ただ、変化に気づくための視点そのものに迷う場合は、レッスンで講師からフィードバックを受けるのも近道になります。
まとめ
「毎日練習しているのに上達を感じられない」という悩みの多くは、練習量ではなく比較の仕方が原因です。今日の自分ではなく、1ヶ月前の自分と比べてみるだけで、見過ごしていた成長にきっと気づけます。まずは今日の演奏を、スマートフォンで一本録画してみることから始めてみませんか。
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