ギターを始めてみたものの、指先が痛くてなかなか続けられない、という方に向けて書きます。

この記事でわかること:

  • ギターで指が痛くなる最大の原因は、指の硬さ不足ではなく「無駄な力の入れすぎ」です。
  • コードをきれいに鳴らすのに「力の強さ」は関係なく、むしろ力みは上達の障害になります。
  • 「5分でやめて毎日触れる」という付き合い方が、自然に脱力を覚える近道です。

ギターで指が痛くなる本当の原因 — 実は「握力」も「指の力」も要りません

ギターで指が痛くなる最大の原因は、無駄な力が入っているからです。

「ギターを弾くには握力が必要」「指先が硬くなるまでは我慢」——そう思っていませんか? これは多くの初心者が持っている思い込みのひとつです。ギターを弾くのに本当に必要な力は、ほとんどの方が想像しているよりずっと小さいものです。

もちろん、指先の皮膚が弦の刺激にまだ慣れていないという理由はあります。でもそれよりも問題なのは、「コードがきれいに鳴らない→もっと強く押さえなければ」という思い込みによって、必要以上の力を加え続けてしまうことです。力を込めれば込めるほど、指への負担は大きくなるばかりです。

コードをきれいに鳴らすのに「力」が逆効果になる理由

力を入れすぎることには、実はデメリットしかありません。

一つ目は、力み癖がつくことです。脱力して弾くべき場面で無意識に力が入り続けるようになると、後から直すのがとても難しくなります。結果、いつまで経っても力を込めてしか弾くことができず、痛みが常に付きまとうギターライフになってしまいます。

二つ目は、チューニングが狂うことです。弦を強く押さえると、その圧力によって音程がわずかに上がります。きれいに鳴らそうと力を込めるほど、逆に音が微妙にズレていくのです。

誰しも、練習を重ねる中で少しずつ自分の押さえやすいフォームを見つけていきます。指の角度や力加減が自然に最適化されていくこの過程が、ギター上達の本質です。「頑張って力を入れれば解決する」という発想から離れることが、上達の第一歩になります。

放課後音楽大学が初心者に伝える、脱力と指の付き合い方

ギター初心者が脱力しながら穏やかにギターを弾いているイメージ

私がおすすめするのは、「痛くなる前に5分で練習を終えて、毎日ギターを手に取る」というシンプルな方法です。これが、自然に脱力を覚える一番の近道になります。

以前、ヤマハでの講師時代に、レッスンのたびに指サックをつけてギターを弾いていた生徒さんがいらっしゃいました。私が指サックをおすすめしない理由は、これまでお伝えしてきたことと深く関係しています。指サックとは、無駄な力を入れたまま痛みをごまかして、長く弾き続けられるようにするためのものだからです。余計な力が入り続けている状態を、そのまま温存してしまいます。

その方には指サックを外してみるよう何度か促したのですが、やはり指が痛いとのことで説得しきれずに、指サックをつけたままレッスンを継続しました。代わりに、アコギよりも弦が柔らかいエレキギターでレッスンをするといった工夫もしましたが、「エレキは弾きたくないです」とのことでなかなか気乗りせず…。結果的に、3ヶ月ほど通っていただいたのですが「思うように弾けるようにならないから」という理由で退会されてしまいました。

それ以来、私の工夫が足りなかったために挫折させてしまった、もっと他にできることがあったのではないかという後悔と反省があります。

その経験から、放課後音楽大学では「指が痛くなったら、すぐにやめていい。その代わり毎日触れてほしい(もちろん指サックは使わない前提で)」ということを初日からお伝えしています。こうした一つひとつのことを確認しながら進めていけるのがレッスンのよいところです。講師について詳しく見るから、指導スタイルについてもご覧いただけます。

まとめ

ギターで指が痛くなるのは、多くの場合「力の入れすぎ」が原因です。コードをきれいに鳴らすのに力の強さは関係なく、むしろ力みは悪い癖やチューニングのズレを招くだけです。指サックで痛みをごまかすより、「痛くなる前に5分でやめて毎日触れる」付き合い方が、自然に脱力を身につける近道になります。

ギターを続けることへの不安について、ギター初心者が挫折する本当の理由と、放課後音楽大学が大切にしていることもあわせて読んでみてください。


よくある質問

Q. 脱力しようとすると音が出なくなりそうで怖いのですが?
最初はきれいに音が出なくても大丈夫です。音のきれいさはフォームや指の角度が整うことで自然に改善されます。力みが癖になる方が、後の上達をずっと遠ざけます。「押さえている感覚が持てれば十分」という気持ちで始めてみてください。

Q. 指サックを使って練習するのはよくないですか?
長期的にはおすすめしていません。指サックは痛みをごまかして長く弾き続けられるようにするためのものですが、余計な力が入り続けた状態が温存されてしまいます。痛くなる前に5分で練習を切り上げる習慣の方が、力みを自然に解消していけます。

Q. 指の痛みはいつごろなくなりますか?
力みが取れてくるにつれ、自然と痛みも減っていきます。「以前より気にならなくなった」と感じる瞬間が必ずやってきます。急ぐより、毎日ギターを手に取ることだけ意識してください。


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